症例紹介
根尖性歯周炎(根管)治療
50代 男性 / 2025年5月21日 公開

治療前

治療後
患者さんは50代の男性です。他院で治療されていた左上5番(第二小臼歯)の根管治療(歯根の神経治療)が充分でなく、歯根の先(根尖)で炎症をおこし、痛みをともないながら周囲の骨を溶かしてました。同時に歯周病も進行しており歯槽骨の減少とともに、歯茎も退縮しています。被せ物を外して基本に忠実に歯の根の消毒を徹底、根管再充填をおこないました。
STEP1 ご来院時

他院で治療されていた根管治療(歯根の神経治療)が充分でなく、歯根の先(根尖)で炎症をおこし、痛みをともないながら周囲の骨を溶かしてました。レントゲンを取ると写真のまん中の歯(左上5番)の歯の根っこの先に黒い管のようなものが見えると思います。ここが正しく根管治療されていなかった「隙間」です。そのため根の先で炎症が進み、歯を支える骨を溶かしています。
STEP2 現状と治療計画

抜歯せず歯を保存するため、不十分だった他院での根管治療に対し、被せ物や充填剤を除去して再根管治療をおこないます。再根管治療の統計学的な成功確率もご説明し、ご納得頂いたうえで治療を開始しました。
治療内容
- ・再根管治療
STEP3 歯の根の再治療と根管再充填
他院にて不十分な状態で治療されていた根管充填剤やバイオフィルム除去します。歯科用ルーペにより拡大視野のもとで健康な歯質を削る量を最小限にしながら、徹底的に洗浄します。クラックやパーフォレーションなどが無いことを確認したうえで、根管再充填をおこなっていきます。歯の根の管の奥まで白く映る充填剤がいきとどいていることがご覧頂けると思います。再根管治療は時間も手間もかかりますが、患者さんの健康な歯質(虫歯に侵されていない健康な歯)を最大限のこすために、労を惜しまず処置をおこないます。

隣接する左下6番についても、引き続いて被せ物の治療を行いながら、患者さんを見守って参ります。
治療費
治療は基本保険診療となり、ご希望により自由診療も選択頂けます。価格と税率は治療当時のものとなります
※治療費は全て税込の価格となっております。
再根管治療 |
保険治療(3割負担) |
治療費については治療費一覧のページもご覧ください。
治療担当
歯科医師:養田 奏
治療費について
治療は基本保険診療となり、ご希望により自由診療も選択頂けます。価格と税率は治療当時のものとなります。
治療リスクについて
治療中に一時的な咬合痛や冷温水痛、若干の歯肉の腫れ、発赤などを生じることがあります。また仮歯の時期には仮歯の脱離や破損の可能性、舌感などに違和感を感じることがありますが、本歯に移行するまでに通常消失します。
※すべて症例による違いや個人差があります。
掲載写真について
すべての写真データは大塚歯科クリニックによる臨床記録です。見た目を変える画像加工は行っておりません。またメーカーや学会誌からの転用などもございません。掲載写真は実際に治療を行った患者さんの同意を得て、治療を検討する方への情報提供と啓発を目的として公開しています。
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